『降霊会の夜』(浅田次郎著)を読んだ。
最初から、ざらざらした怖そうな感じがした。
もちろんタイトルからしてそうだし、表紙もそんな雰囲気を出している。
「こえ~~~!!」
やっぱり怖かった。
怖いもの、暗くなるものは極力避けている。
前から気になっていた本ではあるが、
この本を手に取ってしまったのは、自分でも魔が差したとしか思えない。
霊媒師の話しである。
霊媒師の紡ぎだす今は亡き人たちのの言葉で、記憶の中に封印した過去の真実を集っていく。
前半は、幼い頃に亡くなった友人の話し。
後半は、過去の恋人の話し。
そして・・・
ああ、こえ~~~よぅ。
怖いのだけれど、どんどん引きずり込まれて一気に読んでしまった。
おりしも、雨の日曜日・・・。
それにしても、
浅田次郎こそが、霊媒師なのではないかと、ふと思う。
幕末の、過去の物語をまるで見てきたように書く。
その時代の魂が、記憶が、そっくりのりうつった様に書いている。
恐るべし浅田次郎。
でも、『活動寫眞の女』は読まないからね。
もっと怖そうだから。
by yagisan123 | 2014-03-30 23:46 | 本 | Comments(0)