『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前番外地』(三浦しをん著)
みんな暗い闇を心の奥に隠して生きているのか。それとも元から普通に生きているのか。
『まほろ駅前番外地』を読みながら思った。
心に暗い闇を抱えて生きる同級生の二人、多田と行天(ぎょうてん)。
ひょんなことから再会し、一緒に多田の営む便利屋をやることになる。
世間からかけ離れた宇宙人的な思考の行天。
テレビドラマでは、あの『舟を編む』の松田龍平が演じていました。
男二人の友情とも言えない、腐れ縁的な繋がりの・・・それでもやっぱり友情的な繋がりの
二人の周りに事件は起こり、便利屋さんとして解決していく・・・のかな?
多分やっぱり、みんな心の底に暗い闇を抱えて生きてるんだと思う(そうあってほしい願望か)。
だからこそ普通に生きてるのが、凄いんじゃないのかなあ。
月9・・・月曜9時からのドラマで『デート』というのをやっている。
東大卒で国家公務員の彼女。ニートで映画と読書が趣味の自ら”高等遊民”と称する彼。
どちらも、いわゆる世間的に”イタイ人”。
この二人が、結婚相談所を通じて出会い、デートを始める。
ドラマが進むにしたがい、二人の変なとこが随所に出てくる・・・。
でも、どうなんだろうと思う。
いわゆる世間の価値観から外れているだけで、それだけでその人を否定することもないんじゃないか。
人って、多かれ少なから他人から見たら変なとこもあるわけで・・・
単にそれを隠して生きてるだけで・・・。
何だか作られた価値観を壊すような小説やドラマは、心の中で小さくガッツポーズをとりたくなるよね。
・・・って、俺だけか。
by yagisan123 | 2015-02-01 23:42 | 本 | Comments(0)