「月のしずく」浅田次郎著
浅田次郎が好きだ。
浅田次郎にはまったきっかけは一昨年のtohkoさんの書評。この時は「中原の虹」の書評でした。おもしろそう、読んでみよう!と思ったんですが、何やら長編の様子。よくよく見てみたら、「蒼穹の昴」全2巻から「珍妃の井戸」全1巻で一休みして「中原の虹」全4巻へ続く壮大な物語。
途中で挫折するのも悔しいので、まず浅田次郎の短編を読んで、作者の人なりを知ってから挑戦しようと手にしたのが、「月のしずく」。(…本当は、「蒼穹の昴」の字の多さにびびったんですけど)
七つの短編からなる本ですが、一作目の表題のタイトルになっている「月のしずく」でもう、頭を殴られた。こんな甘い、ぬるい話しなんてありえねえ。なのに、この胸をこみ上げる熱いものは何だろう。
tohkoさんが別の本の書評でファンタジーという言葉を使っていたが、これこそまさに「ファンタジー」だ。ここから、全ての浅田次郎の物語が、自分にとって「ファンタジー」となった。
「花や今宵」「ピエタ」、どうしてこんな女心をかけるんだろうね。いや、ある意味、男の度量の話かもね。
そして、「瑠璃想」。忘れなければ生きていけなかった。「ホンターレン」の声が耳に残ります。
実はこの本、昨年の中国行の前に読みました。
この「月のしずく」の文庫本と、「蒼穹の昴」の第一巻を鞄に詰めて、一路中国へ向かった。(そう、中国を舞台にした物語は中国で読もうという作戦ね)
ここから、「蒼穹の昴」から始まる壮大な物語を読み始めたんですが、その感想はまたいつか…(書く日が来るのか??)
by yagisan123 | 2009-06-19 19:10 | 本 | Comments(3)
アリです! 大ありです!
浅田次郎さん、いいですよね~
僕も小説好きで、浅田次郎さんの「蒼穹の昴シリーズ」は全て読破しています!
確かに相当量の活字ですが、息つく暇も無いほどのストーリ展開にどっぷりはまっちゃいますよ~
最後の方は「まだ終らないでぇ~」って泣きつきたくなるほどですから♪ (笑)
「男のロマン」が、ぎ~っしり詰まっていますよ!!! (^-^)
それから余談ですが「日輪の遺産」や「シェエラザード」なんかもお勧めです
無茶苦茶、泣けます!
後、映画化された「壬生義士伝」や「輪違屋糸里」などの新撰組を題材とした小説も最高にはまりますよ♪
お勧めで~す v(^-^)
有りですよね。
・・で、もう少しちゃんと感想が書けるよう修行してきます!
>yujiさん
そうなんです。
「中原の虹」の4巻の後半部になると、読み終えたくなくて”今日はここまで”みたいな感じで調整しちゃいましたもの。
長編に手を付けないのは、睡眠時間が減るのが目に見えるからなんです。いや減るならまだしも、無くなる可能性もある(笑)
今読んでる本が終わったら、次は長編に行きたいと思います。「シェエラザード」をチェックしてます。図書館に行くと、まだ読んでない本がいっぱいあって、うれしくなります。読むのも遅いんですが、ゆっくりとやっつけていきたいと思います(笑)