人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「月のしずく」浅田次郎著

「月のしずく」浅田次郎著_e0170863_184543.jpg 浅田次郎が好きだ。
 浅田次郎にはまったきっかけは一昨年のtohkoさんの書評。この時は「中原の虹」の書評でした。おもしろそう、読んでみよう!と思ったんですが、何やら長編の様子。よくよく見てみたら、「蒼穹の昴」全2巻から「珍妃の井戸」全1巻で一休みして「中原の虹」全4巻へ続く壮大な物語。
 途中で挫折するのも悔しいので、まず浅田次郎の短編を読んで、作者の人なりを知ってから挑戦しようと手にしたのが、「月のしずく」。(…本当は、「蒼穹の昴」の字の多さにびびったんですけど)
 七つの短編からなる本ですが、一作目の表題のタイトルになっている「月のしずく」でもう、頭を殴られた。こんな甘い、ぬるい話しなんてありえねえ。なのに、この胸をこみ上げる熱いものは何だろう。
tohkoさんが別の本の書評でファンタジーという言葉を使っていたが、これこそまさに「ファンタジー」だ。ここから、全ての浅田次郎の物語が、自分にとって「ファンタジー」となった。「月のしずく」浅田次郎著_e0170863_190515.gif
 「花や今宵」「ピエタ」、どうしてこんな女心をかけるんだろうね。いや、ある意味、男の度量の話かもね。
 そして、「瑠璃想」。忘れなければ生きていけなかった。「ホンターレン」の声が耳に残ります。
 実はこの本、昨年の中国行の前に読みました。
 この「月のしずく」の文庫本と、「蒼穹の昴」の第一巻を鞄に詰めて、一路中国へ向かった。(そう、中国を舞台にした物語は中国で読もうという作戦ね)
 ここから、「蒼穹の昴」から始まる壮大な物語を読み始めたんですが、その感想はまたいつか…(書く日が来るのか??)

by yagisan123 | 2009-06-19 19:10 | | Comments(3)

Commented by tohko_h at 2009-06-22 18:47
浅田さんは短編の名手でもあるので、短編から入るのも
アリです! 大ありです! 
Commented by yuji at 2009-06-22 20:47 x
yagisan,こんばんは^^

浅田次郎さん、いいですよね~
僕も小説好きで、浅田次郎さんの「蒼穹の昴シリーズ」は全て読破しています!
確かに相当量の活字ですが、息つく暇も無いほどのストーリ展開にどっぷりはまっちゃいますよ~
最後の方は「まだ終らないでぇ~」って泣きつきたくなるほどですから♪ (笑)
「男のロマン」が、ぎ~っしり詰まっていますよ!!! (^-^)

それから余談ですが「日輪の遺産」や「シェエラザード」なんかもお勧めです
無茶苦茶、泣けます!
後、映画化された「壬生義士伝」や「輪違屋糸里」などの新撰組を題材とした小説も最高にはまりますよ♪
お勧めで~す v(^-^)
Commented by yagisan123 at 2009-06-24 00:02
>tohkoさん
有りですよね。
・・で、もう少しちゃんと感想が書けるよう修行してきます!

>yujiさん
そうなんです。
「中原の虹」の4巻の後半部になると、読み終えたくなくて”今日はここまで”みたいな感じで調整しちゃいましたもの。

長編に手を付けないのは、睡眠時間が減るのが目に見えるからなんです。いや減るならまだしも、無くなる可能性もある(笑)
今読んでる本が終わったら、次は長編に行きたいと思います。「シェエラザード」をチェックしてます。図書館に行くと、まだ読んでない本がいっぱいあって、うれしくなります。読むのも遅いんですが、ゆっくりとやっつけていきたいと思います(笑)