読んでから観るか、観てから読むか?…(運命は変えられないのか!)
近所のレンタル屋でレンタル100円セールをやっていたので
ついつい借りた浅田次郎原作「地下鉄(メトロ)に乗って」のDVD。
(ホントは「壬生義士伝」を探したんですが、さすがにありませんでした。)
さて、ストーリーはこんな感じ。
【絶縁状態の父親が倒れ たという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次は、いつものよう に地下鉄で移動していた。永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。死んだはずの兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。】
堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子のキャスト。
(※あっ、ネタばればれです)
そこに必然があったのか、なかったのか?
不思議な予感で、30年代の東京に降り立つ。
死ぬはずの兄を助けるために行動する主人公(堤真一)。
だが、運命は変えられず、死んでしまう兄。
さらに唐突に、父(大沢たかお)の過去に出会ってゆく。
恋人(愛人?)役の岡本綾がきれいだ。こんなにきれいだったのか…(惚れた)。
父役の大沢たかお、兄の死んだシーンでは取ってつけたような老け役だったが、
20代のシーンはもとより、出征シーン(10代)は自然になりきってます。
父の人生をたどり、理解し始める主人公と恋人。
悲しいエンディングは突然訪れる。
自分を生むはずの母と坂道を転げ落ちる恋人。
「え?何で?何で?」
と思ってる間に、終わってしまう。
死ぬはずの兄の運命を変えることはできなかったが、
過去に行った為に、自ら死を選んだ恋人。
運命って何だろう?すっきりしない気持ちが残った。
図書館でこの本(「地下鉄に乗って」)を見つけた。
原作と映画のストーリーが違う場合がある…
運命は変わっているかも、と思って手に取った。
簡潔な緊張感のある文章が、最後まで続きます。
こちらも、なんの説明もなく過去に行きますが。
そこに必然はあったのか…それは主人公が、そう望んだからなんでしょう。
では何故、恋人は死ななければならなかったのか…それは彼女が望んだこと…だった…のか?
運命は変わらなかったけど、少しだけ分ったような気がしました。
読んでから観るのが良かったのかなぁ。
でもこの映画、恋人同士で観たら、観終わった後会話が弾まないだろうなぁ~。
(蛇足ですが、大沢たかお主演の「JIN -仁-」を毎週観てます。)
by yagisan123 | 2009-11-21 23:38 | 本 | Comments(4)
ちなみに僕は「読んでから観る」でした・・・ (笑)
ホント、救いの無いキツイ終り方をしますよね
暫く心から離れませんでした
「みち子役」の岡本綾が、実は「妹」だったって事実が発覚したとき、もしかしてとは思いましたが、まさかまさか・・・
特に岡本綾が素晴らしく美しかっただけに暫く放心状態でした
それだけ「真次」のことを愛していたのでしょうね (^^A;
う~ん・・・、作家って人種はホントに凄いんだか酷いんだか・・・ (笑)
ちなみに「壬生義士伝」も最高に面白いですよ!
年末のスペシャルドラマだったので、レンタルには出てこないかもしれませんが、何とか探して見てくださいね (^-^)
JINはボクも観てます。原作も読みましたが、これはもう別物と思った方が良いでしょうね。ドラマオリジナルの登場人物もいるし、原作自体終わっていないのに、ドラマには最終回があるわけですから。おそらく、タイムスリップのナゾはドラマでは解けないと思いますが。
岡本綾は良いですよね。この映画では本当に良かった。休業中というのが惜しい。
本当に、”救いの無いキツイ終り方”ですよね。
その後の、墓参りのシーンや、のっぺいとの会話のシーンを忘れるほどに、そこでブッツリ終わった印象です。
運命を恨みましたが、酷いのは作者ですね!
>それだけ「真次」のことを愛していたんでしょうね
そうなんでしょうね。愛なんでしょうね、きっと…(涙)
「JIN」は以前から断片的に読んでいたんですが、
最近、TUTAYAに漫画のレンタルのコーナーがあるのを知って
時間がある時に、通して立ち読みしてます(笑)←立ち読みかよ
私は、結構原作に忠実なストーリー展開になってると思ってますよ。
そう、tohkoさんも言ってたように最終回は心配です。どうなるんでしょうか?
…それこそ原作と違う結末なんでしょうが、それはそれで楽しみでもあります。
タイムスリップものって、その必然性を考えちゃうけど
例えば、本当にタイムスリップがあるとしたら、それは”必然”じゃなくて”偶然”なんじゃないかと思う今日このごろです。
…って、本当にあるんですかね??