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『田淵俊夫展』

ふふふふ・・・。
さぼりにさぼっているブログ。
別にやめる理由もない、という後ろ向きな理由で続けます。

さて、暑い夏が終わり、ようやく涼しくなってきた…って、もう10月(ああ!)
秋と言えば、芸術の秋!
久々に心地よい感動を味わってきました。

高校時代の後輩の、大川原君、
(趣味でやっている日本画は、院展に何度も入選している本格的なもの)
彼と一緒に・・・いや、彼に案内されつつ
福島県立美術館で行われている『田淵俊夫展』に行ってきた。
美術館までの車の中で、日本画の素晴らし説かれ、すでにハイテンション。
美術館では、技法の説明などを聞きつつも、絵の素晴らしさに圧倒された。
繊細で、優美で、深く高貴な日本画の世界。
言葉にうまくできないけど、日本画の最高峰の世界だと思います。
長野で東山魁夷展を観て以来の感動です。
是非、観に行ってみてください。

『田淵俊夫展』
福島県立美術館
10月6日~11月25日
大人800円


※追記
41歳の時に、院展で大観賞を取った『流転』は素晴らしい。(どれも凄いけど)
ススキの一生を1枚の作品の中に描きこんでいるんだね。
最初は、そんなことは気が付かなかった。
丁寧に書き込まれた線に抑えた色彩が何とも見事で、(特に白が美しい)
そこに生と死、未来永劫続く生命の営みが表現されているとは。(奥が深い)
『すぐろ野』も凄いなあ。
霧にけむる田園の野焼きの風景。
水墨画的な抑えた色調に、遠くに野焼きの薄い赤が。
近景の雑草、そして田圃の切り取った稲の跡、遠くの大きな木の根元で野焼きの炎、その向こうに霧に霞む小山の輪郭。
こんな繊細で深みのある、そしてダイナミックな絵は、そうそうお目にかかれないんじゃないか。

どれもが30分くらいじっと眺めていられる作品ばかりでした。
最後の方には、水墨画もありました。これも良い。

by yagisan123 | 2012-10-07 09:03 | 墨彩画 | Comments(0)